Xのトレンドサンデーダウ？
ほどんどの人が知らないもしくは気にも留めない「サンデーダウ」がトランプ大統領のカナダとメキシコへの関税と中国に対して10％の追加関税を2月4日から課すことを発表したことで、Xトレンドになっています。
サンデーダウとは？
サンデーダウ（Sunday Dow）とは、日曜日の市場が閉じている時間帯に、一部の海外証券会社やブローカーが提供するダウ平均株価（Dow Jones Industrial Average, DJIA）の先物価格のことを指します。
通常の市場が閉じている時間に動く
- ダウ先物市場は、通常金曜日の米国市場終了後から日曜の夜（米国時間）までクローズしています。
- しかし、一部のブローカーではこの間も取引できるようにしており、その価格を「サンデーダウ」と呼ぶ。
価格変動が限定的
取引できる市場参加者が限られているため、流動性が低く、値動きも通常の時間帯に比べて小さい。
月曜日のギャップの参考になる
例えば、サンデーダウが大きく下がっていれば、月曜の市場オープン時にダウも下落して始まる可能性がある。
サンデーダウの価格は、月曜の市場オープン時にどの方向にギャップ（窓開け）が発生するかのヒントになることがある。
為替・コモディティ取引への影響
USD/JPYやゴールド（XAU/USD）などの通貨ペア・コモディティ市場にも影響
サンデーダウが大きく動くと、リスクオフ（安全資産へ資金流入）やリスクオン（株高によるリスク資産選好）といった流れが予測できる。
例えば、サンデーダウが下落 → リスクオフ → 円高（USD/JPY下落）、ゴールド上昇（XAU/USD上昇） などのシナリオが考えられる。
サンデーダウの日本株（日経平均）への影響
日本株市場（特に日経平均株価）は、アメリカ市場の影響を強く受けます。
そのため、サンデーダウの動きが月曜の日経平均の寄り付き（オープン価格）に影響を与えることがあります。
(1) サンデーダウが上昇 → 日経平均が上昇しやすい。
特に、ハイテク株や輸出企業の株が上がる傾向がある。
アメリカ市場が楽観的（リスクオン）な場合、日経平均も買われやすくなる。
(2) サンデーダウが下落 → 日経平均が下落しやすい
アメリカ市場が悲観的（リスクオフ）になると、日本株も売られやすくなる。
銀行株や景気敏感株（自動車・鉄鋼など）が下落する傾向がある。
影響を受けやすい日本株のセクター
- ハイテク株（ソフトバンクG、東京エレクトロン、レーザーテックなど）
米国のNASDAQ指数と相関が強く、サンデーダウの影響を受けやすい。 - 銀行株（三菱UFJ、三井住友など）
ダウ平均の金融株（JPMorganなど）の動きが影響を与える。 - 自動車株（トヨタ、ホンダ、スズキなど）
ダウ平均の景気敏感株が下がると、日本の自動車株も売られやすい。
サンデーダウと日経先物の関係
日本の日経225先物（CME日経平均先物）は、米国の取引所（CME）で日曜日にも取引されています。
- サンデーダウとCME日経先物の動きを両方チェックすると、より正確に週明けの日本株の動向を予測しやすい。
- CME日経平均先物の動きが月曜の日経平均の寄り付きに大きく影響する。
